San Diego Serenade

~サブカル被れの独り言~

Aventure avec Internet

今週のお題「わたしのインターネット歴」

というやつが気になったのでまんまとノせられてみる。何てったって僕は日本人だから、右向け右が気持ち良い。

さて、何とまぁカッコいい表題をつけてしまったことやら。だってAventureって言葉が僕の中2病心をくすぐったんだもん。

駄文を編んだってしょうがないわけで、早速本題に入りますね。

 

僕が本格的にインターネットという物を使い始めたのは中1の頃だったからかれこれインターネット歴12年くらいになるのだろうか。

僕は周りの友達たちよりもかなり遅れてのインターネットデビューだったと思う。というのも、やはり両親がインターネットという物を極度に恐れていたからのような気がする。2人ともに機械に弱く、インターネット犯罪なんかも起こり始めていた頃ということもあってかインターネットという未知の怪物に怯えていた。そして、2人とも晩婚でやっと出来た長男なもんだから、真っ当に育って欲しかったのだろう。厳格に育てられた僕に2人がパソコンを与えてくれたのは神の施し、いや、それは紛れもなく彼らの慈悲深い愛だった。

 

僕は当時バリバリのスポーツマンで、一所懸命部活に励んでいた。周りの友達はYouTubeNBA選手の動画を見ては彼らのプレーの素晴らしさ、常人離れした身体能力のなんたるかを語っていた。そんな中で僕は1人、Carmelo Anthonyは何者だ!Lebron Jamesは本当に人間なのか!と妄想を膨らませて架空のCarmeloとLebronを作り上げているのだった。

パソコンを手に入れた僕は浮かれに浮かれた。これでついにあれが見れるんだから。

 

 

 

ここまで、お読みになって頂ければ、皆さんもわかりますよね。僕が何を見たいかって。

そうです、エロ動画です。

僕は当時バリバリのスポーツマンでもあったけど、それと同じくらいに性に翻弄されていた。中学生なんてそんなもんじゃん。同じ玉でもバスケットボールいじるなら違う玉いじるわ。

僕は小5にしてエロ本をやすやすとクリアし、親父の隠していたアブノーマルなエロ本も読み飽きて、エロ本からエロビデオと着々と変態への一歩を歩んでいた。

しかし、ここまでエロのリア充街道を突っ走ってきた僕にもただ一つ叶わぬ夢があった。そう、無修正である。こればかりはどうしても叶えられずにいた。しかし、親友のY君はX Video(クロスビデオが正しい読み方らしい。Y君談)という魔法を僕に授けてくれた。何と無修正が見放題、しかもパツキンものから日本人の有名女優までとまさにLa Paradisであった。

父は仕事後のパチンコ、母は晩御飯の買い出しに出るゴールデンタイムを待った。早めのシャワーに入り、下半身を入念に洗った。そしてパソコンの前に正座して、お気に入りのエリエールを傍らに添えた。深く深呼吸をして、”Teen Hardcore”と打ち込んだ。これは僕が初めて死ぬ気で暗記した英単語だ。

再生ボタンを押すと何とも素晴らしい光景が僕を包み込んだ。夢にまで見たあの憧れのパツキンが目の前にいるのだ、それも一糸まとわぬ生まれたままのパツキンがたしかに僕の目の前にいた。揺れる金色の髪、唸るように波打つ白い肌、そのきめ細やかな肌を流れ落ちる汗は熟れた果実から滴り落ちる濃厚な果汁だ。異国の言葉で喘いでいるその声も僕の男の部分を奮い立たせた。一つたりとて見逃してはならぬ、一つたりとて逃してはならぬ僕はその一心でタイミングを待った。そして、稲妻にうたれたような快感が僕を突き抜けた。そして、夕暮れを迎えて閉じゆく花弁に残った夕露を僕はエリエールで優しく、優しく、それはそれはムッシュのように包んだのだった。

そんな僕の痴態の全てを見てきたダイナブックが12年という長い長い旅路を終えて、昨晩、眠りについた。最近は中々開く機会なんてないし、iPhoneばかりだったけど、なぜか捨てられずにいた。OSも未だにvistaだし、バッテリーは馬鹿になってきて充電機を刺したままでないと起動もできない有様だった。でも、なぜか捨てられなかった。僕は彼女とともに青春を歩んだのだから、大好きなあの子とのメール、ヤりたい一心で付き合ったあの子との秘め事の感想だって、僕らは何でも共有した。彼女は僕にとって何でも教えてくれる姉であり、秘密を共有する友であり、そして最愛の恋人のように毎日、毎日求め合う仲だった。僕は彼女と最後のお別れをした。あの時、自分にしたように優しく愛しい人の髪を撫でるように彼女をエリエールで拭いた。せめて最後くらいはピカピカのあの日のまま綺麗な姿で送り出してやりたかった。

ありがとう、分解されて生まれ変わってもまた僕のところに帰って来ておくれ、ダイナブック

僕らのAventure はここでひとまず御仕舞いだけど、またいつか愛し合う日まで。

 

Adieu, mon amour Dinabook