San Diego Serenade

~サブカル被れの独り言~

昨夜のカレー明日のパン

こわなにも1つの作品をずっと見たいと思う事は無かったと思う。

 

きっかけとしては、12年飼ったダックスが1週間前に他界して、彼の死を受け入れられないまま週末になった。

運命的なんだけど、友達からこの作品を教えてもらったまさにこの週末にJ:COMで一気見放送がやっていた。

これはもう見るしかないということで、今週末にコーヒー片手に徹夜で。

 

出演者の方もかなり豪華で、今をときめく星野源くん、正統派イケメンの溝端純平くん、料理の鉄人鹿賀丈史さん、そしてヒロインは僕の大好きな仲里依紗さん、仲さんは小学生の頃から大好きで、ムチムチの巨乳癒し系の清純派で売ってた時から大好きだったし、そのあと中尾明慶とデキ婚してブログに私たちの合言葉はビックラブ!、なんて言っちゃうところも大好き。とにかく好き。そのほかの出演者もミムラさんとか、めだかに出てた時から好きだったし、脇役会界のレジェンド片桐はいりさんも出てる、とにかくメンツがいい。

 

これから見る人もいるだろうからあらすじには触れないけど、大切な何かを失った人や、もしくは手に入れられなくてもがいている人、そんな人に見てほしいドラマ。

実際に、登場人物もみんな環境や心に問題を抱えている。

こういう辛さって乗り越えるためには、特別な事なんてなくて、ただ前に進みづけることや誰かの損得勘定なしの優しさに触れることが大事なんだよってみんな頭では分かっていてもなかなか体現することが難しい事をテーマにしてる。

過ぎ去った思い出や過去の栄光の呪縛に囚われる人、一歩を踏み出す勇気が持てない人、比べることの出来ない思い出と戦い続ける人。

決して特別な悩みではないから引き込まれる木皿泉さんは本当にこういう事をテーマにするのが上手い。そして劇中に時々登場する下ネタも好き。セクシーボイスアンドロボの時からのスタンス、マジ好き。

とりあえず、あとはこの駄文でも見てみたいと思った人だけ見てみて。原作の小説も面白いし。

 

さて、木皿泉さんはなぜこんなタイトルをこの作品につけたのか?

それを今日一日ずっと考えてた。

このドラマの1話のセリフに生きて行くためには食べなきゃいけない。っていうセリフと共にインスタントラーメンを茹でてるシーンがあってこれは食べる=生きること、特別でなくても何かを食べることがこの世にあり続けることの始まりなんだって伝えたいのかなと思った。

じゃあなんで昨夜のカレーなのか、そして明日のパンなのか?

昨夜のカレーは楽しみにしながら起きて朝に食べるものだけど、昨夜のって枕詞の通りもうなくなってしまうものなんだよね。どんなに楽しみにしていても過ぎ去ってしまうものの比喩なんじゃないかな。明日のパン、これは今日でもなくて昨日でもなくて、明日のって枕詞がやはりキモで、明日つまり、未来のことを考えて買うパンなんだよね。死ぬことを考えている人や生きることに絶望を感じている人は明日のパンなんて絶対に買わない。

どんなに良いことも過去は過去で、もう戻ることはできない。昨夜のカレーはどこまでいっても昨夜のカレーで。だけど明日のパンはどんなものだって明日のパンで。思い出にすがるのも良いけど未来に向けて生き続けようってメッセージなんじゃないかな?

 

ああ、駄文を編んでしまったけどみんな気になったらみてみてね